こんにちは。

小さい頃、ブロッコリーをブッコロリー、トウモロコシをトモコロシーと呼んでいたサルです。

5時半起き3日目ともなると身体が慣れてきた気がする。もしくは昼間の灼熱の中を運転する苦しみから逃れようと、脳が本能的に身体を起こしているのかもしれない。

起床後、近くの茂みで立ちションをしだすサル。

一応の恥じらいなのか、少し離れたところで野ションをするタマゴ。しかし丸見えである。

それを見ながら、環境が人を変えるとは本当なんだな、とか考えだすサル。野生に帰りつつある2人。

朝の空気は昨夜の熱がリセットされ、ひんやりしていて気持ちが良い。

出発準備はもはや手慣れたものだ。昨夜、明かりに虫が寄ってきたからとルーフラックに置いたランプも忘れずに回収し、いざ出発。

目的地は、この前会ったYarisじぃちゃんが教えてくれたDaly watersだ。

何もない道が続く

こんな道をひたすら進んで行く。

途中ミニウルルを発見。

ミニウルルだ!

ウルルに行ったことのなかったサルが喜びだす。

そしてそんなサルに、ウルルはどうでしたか?とインタビューをしだすタマゴ。

後から振り返るとアホの会話にしか思えない。しかし、何もない道を何時間も走っていたら、会話のネタなんてこんな物くらいしか残らなくなってくるのだ。

4時間ほどのドライブ。

もはや短いと感じる。

11時くらいには予定通りDaly Watersに到着した。

MOST REMOTE TRAFFIC LIGHTS
Daly Waters Pub

ここDaly Waters Pubは灼熱のアウトバックのオアシスみたいなところで、パブとキャンプ場が併設されている。

今夜はここに泊まるので、とりあえずパブのカウンターでキャンプ料金を支払う。

田舎の古びれたパブだが味がある。

特に目を引くのは柱や壁だ。一面が、過去ここに寄った旅行者達が残したのだろうたくさんの品物で埋め尽くされている。

パブに入ってすぐ、まず目に入ったのは柱に雑に貼られた免許証。

ゴリゴリの個人情報を入り口の柱に晒すとは、個人情報保護的な観点からいかがなものか。そんな情報化社会かぶれの倫理観を抱く。

そして次に、壁のブラジャーたちが目に飛び込んでくる。何故、ここにブラジャーを置いていこうと思ったのか。

使用済なのか、新品なのか、、、

…。

彼女たちに何があったのか。。。いろいろな妄想を掻き立てられる。

そんなエセ倫理観と変態性の間で揺れながら奥に進むと、右奥のテーブルスペースには、靴やらTシャツやらステッカーやらが飾られている。

なるほど、これらはまだギリギリ旅行先に記念に置いて行こうとなるかもな。

と安心しかけた次の瞬間、松葉杖があるのに気づく。

松葉杖…だと?

ここに来たタイミングでちょうど、松葉杖を卒業レベルまで怪我が回復したということか。もしくはあまり使わない松葉杖を1本記念に置いていったのか。しかし松葉杖ってメガネみたいに何本も持つものなのか。。。

「カオス」

それがこのパブの印象だ。

奥のテーブルに座り、とりあえず水をいただく。

柱という柱に張り付けてある

少し休憩したあと、屋外にも席があるようなので見に行ってみる。

屋外スペースへ出ると、謎の衣装とかくれんぼ?的なことをする子供の人形。

結構広いスペースに席がたくさん。

履き物コレクション

外にも靴やら帽子やらナンバープレートやらいろいろなものが飾られている。

砂漠のオアシスという感じでみんな立ち寄ってきたのだろう。とても歴史を感じる。

ちなみにプールなんかもあります。

ひと通りパブを観察した後、キャンプ場に移動。

なんとか木の陰を探しだし駐車。暑すぎてこのままでは倒れそうなので、オーニング(車から横に突き出る屋根)を出して、とにかくできる限りの日陰を作る。

そしてまず、サルは昨日の食器の洗い物を、タマゴは洗濯を回しに行くことになった。

外の炎天下のシンクで食器を洗っていたサルは、真昼間の陽射しに意識が朦朧とし、「日なたに長時間いては危ない」と本気で悟った。

洗濯機が3時以降からしか使えないということで、タマゴも食器洗いに合流。車に戻る頃には2人ともフラフラだった。

椅子に座り、さっき出したオーニングの下で休憩。

日陰だが、それでも暑い。吹いてくる風も熱風。

やばい。

このままではやばい。

何か食おうということになり、うどんを茹でる。

しかし風が強くてなかなかうどんが茹だらない。自然にぼろ負けの2人。ふとタマゴの顔を見たサルは

「危ない」

そう思った。生気を感じなかったのだ。

水風呂を浴びてきな、と提案。

タマゴは限界だったのだろう、あまり喋らずシャワーの方に消えていった。

うどんがやっと茹だったかな、という頃にタマゴは戻ってきた。

少し回復したのか、ヒトとしての表情を取り戻していた。

サルも限界が近かったため、入れ替わりでシャワーへ入る。

シャワーから外に出た瞬間の風の気持ち良さは格別だった。サウナから出たときの気持ち良さと似ている。

うどんをたいらげた後、パブで読書をして時間を潰そうとなった。

ビールを頼み、ファンの下の席を確保する。冷たいビールがたまらない。

そして案の定、まずは携帯をいじいじ、読書はたまに。

そんなこんなで3時過ぎには洗濯も回せ、無事干し終わったころには4時半頃になっていた。

夕飯食べようとなったがキッチンメニューが6時半からだったので、もう少し携帯いじいじし、今後の宿を予約したりなんだりして、再度シャワーへ。

シャワーを済ませ、洗濯を取り込み、夕飯。

パブでバーガーとフィッシュロールとチップスを注文。

久々のちゃんとした、がっつりカロリーの飯にテンションが上がる2人。

生き返ったタマゴ
がっつくサル

お腹も満たされて、歯を磨いて就寝。

明日はダーウィンでAirbnbの宿に泊まれるってことで少し長旅だが頑張ろう。

おやすみなさい。