こんにちは。
中学生の頃、雑貨屋で見かけたガラス素材の緑色の霧吹き(ノズルとポンプが真鍮みたいな色でおしゃれだった)が異様に気に入り、植物を育ててる訳でもないのに、ずっと部屋に飾っていた、
どうも、タマゴです。
朝5時半のアラームが鳴る。
今日もまずまずの寝起き。
本能とは不思議なもので、寝坊すると炎天下を走ることになるという恐怖から逃れる為には、すんなりと起きられるようにできているのかもしれない。
夜明けからそんなに時間が経っていないのに、ハエはもう活動を始めている。
どんだけ早起きなんだ。少しは寝坊をしてくれ、と思いながら朝ごはん。
出発前にYarisじぃちゃん(前回のブログに出てくるよ)にオススメスポットを教えてもらう。その、Daly Watersに寄ってみよう。と出発。
今日の朝の天気は曇り空。いい感じの日差しの強さ。このまま1日この感じであってくれーと願いながら進んで行く。
ボーダーラインの看板が見えてきた!
看板の前で写真を撮りたい、と前日から豪語していたわたしの言葉を覚えていてか、サルは車の速度を緩め、看板の前へと停車する。
念願の看板と愛車コジローの2ショット撮影。
そしてもう1つやりたかったこと。
それは日本から持ってきたツシマヤマネコのステッカーを看板に貼ること!
帰国中、このステッカーを誰かにもらったので、記念としてどこかに貼ろうと、日本から持ってきていた。その誰かってのは曖昧だ。
でもきっとさりだろう。さり、ありがとう!貼るよ!
無事貼れました。
そしてついにノーザンテリトリー入りを果たした。
入って一番驚いたことは制限速度がなんと130㎞!(今までは110㎞)
だからYarisじいちゃん、130㎞で走ったって言ってたのね。
めっちゃ違反してると思ってたわ。
学校の制服の話やら、卒業式の話やらそんな昔話や、アプリなんかでダウンロードした雑学の話をしているうちに、Tablelandを越え、Threeways付近へ。
陽は完全に昇り、どんどん暑さが増していく。
それにしてもこの辺はカンガルーではなく牛が道端で死んでる…
Threeways近くのLake Mary Annでシャワーを浴び、フリーのキャンプ場、Attack Creek(Stuart Monument)に泊まることに。
ここはレストエリアくらいの設備と規模。真ん中に屋根のあるテーブルとイスがあって、その横に貯水タンクがあり、水が出せるよう蛇口が付いている。
それとあとはゴミ箱。以上がこのキャンプ場の設備。
そう、トイレはありません。
NO TOILET NO LIFE!だったわたしも、このロードトリップで鍛えられ、何も動じなくなりました。
トイレがないキャンプ場なんてザラにあります。選択肢がないと、人は強くなるものです。
The Earth is toilet.
到着したものの、ハエの多さと暑さで、やる気をことごとく削がれる。
とりあえずまずは今夜の安眠の為に、マットレスの熱を逃す。
どれだけやる気がなくても、これだけはやっておかないと死活問題。
霧吹きと制汗スプレーで熱を取る。効果のほどは分からないが、なんだか取れていそう気がする。
そんな中どうにもお腹がすいてきた。
我慢できなくなって食事タイム。
ところが、そんな時にサルが炎天下の中、タッパーやコップなど朝ごはんの食器を洗いだした。
(フリーのキャンプ場は水道がついていないところも多い。自分たちのタンクの水は貴重なので、水に余裕がない時は洗い物を溜めていた。)
わたしは車の中で食事を取ろうとしているのに。
そして
食べてていいよ
と言うサル。
なんていいやつなんだ。
そんなサルの様子を、車の中から網戸越しに見守る。
サルの優しさに心底感動しながらも、左手にはご飯、右手にはお箸。
いつもありがとう、サル。そしていつもごめんね。
じゃあ、海苔の佃煮食べるね。
サルも食事を終え、車の中で陽が沈むのを待つことに。
サルは読書、わたしは映画でも見ようかななんて思っていたが、知らん間に寝ていたらしい。
起きたらもう夕暮れ時だった。
こうなったら少し暑さもマシになるので、外で夕飯準備。
しかし暑さはマシになったとしても、虫はバリバリ現役活動中。
虫たちに追われ過ぎて、もはや修行レベルの早食い。
今回のこの後半の旅は修行、いや苦行だ。
でもブッダならこんなのへでもないんだろうか。
仏教、勉強してみようかな。
なんて思う余裕はなく、暑さと虫と己との戦い。
自然の厳しさを実感する。
無事に早食い大会閉幕。
歯磨きをして、あとは寝るだけ。
そんな時、ふと空を見上げると満天の星空が広がっていた。
Yarisじぃちゃんの言う通り、ほんまに星に手が届きそう。
“星が降り注ぐ”っていうのはこういう時に使う言葉なんやろうなーと思いながら見上げる。
流れ星をふたつ見た気がするが、サルは信じてくれなかった。
すこし暑さが残るマットレスに横になる。でもきっと昼間の対策がなかったらもっと暑かったはずだ。
きっと今夜はぐっすり寝れるなと思っていたら、すでに隣でサルがいびきをかいている。
よかった、ぐっすり眠れてる。
それではおやすみなさい。